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自分に合ったお箸の選び方

日本人にとって、お箸は生活をする上でとても重要な道具の一つですが皆さまはどのようにして自分に合うお箸を探してますか?
お箸は2本の棒という単純な造りですが「木の種類」から「長さ」「形状」「デザイン」と膨大な種類がございますので迷ってしまいませんか?
そんなお悩みを解消すべく、このページでは自分に合ったお箸の選び方をご説明させていただきます。
お箸を選ぶ際のポイントとして「長さ・木箸と塗り箸・重さ・形状・デザイン」に大きく分けました。
下記の動画と合わせてご覧いただくとよりわかりやすいかと思います。

長さ

利き手の親指と人差し指で直角にした時、人差指と親指を結んだ対角線の長さを一咫と言います。
そして、この長さの1.5倍である一咫半が最も持ちやすい長さとされています。
お子さまなどこれからお箸使いを覚えられる方はこの方法で一般的な自分にあった長さが分かりますが、ある程度使いこなせる方は、お好みで一咫半よりも長いのや短いのをご利用になられる方もいらっしゃいます。

お箸の長さの目安

成人男性の方の標準的な長さ:23.5cm
成人女性の方の標準的な長さ:21.5cm

  • 当店のお箸の大サイズは23.0cmから23.5cmでございます。
  • 当店のお箸の中サイズは20.5cmから21.5cmでございます。
  • 当店のお箸で22.5cmの長さのものは「男女兼用サイズ」と表記しています。

一咫半

お箸を持った手が最も美しく見え、使いやすいとされるお箸の長さを“一咫半”と呼びます。

1〜2才
13㎝
3才
14㎝
4才
15㎝
5才
16㎝
6〜7才
17㎝
8〜9才
18㎝
10〜11才
19㎝
12才〜
20㎝

木箸と塗り箸

当店のお箸は大きく分けて木箸と塗り箸がございます。

木箸

木の本来の木目を生かした漆仕上げとなっており、天然素材感を楽しめるばかりでなく、滑りにくく、使いやすいお箸です。木目を生かした仕上げなので塗り箸と比較して、耐久性にはやや劣る面もございますが、ご使用状況に応じて定期的に漆の塗り直しをすることにより、末長くお使いいただけます。

塗り箸

さまざまな染料・顔料などを混ぜた色漆で木地を包み込むように何度も丁寧に漆を塗り重ねて仕上げられたお箸。表面が滑らかで口当たりがよく、耐久性にも優れています。表面に汚れがつきにくく清潔感を保ちやすいお箸です。各産地の職人による技術の結晶のものが多く、見た目の華やかさも演出してくれます。箸先に滑り止めの乾漆仕上げとなっているお箸もありますが、木箸と比較し、若干滑りやすいという点もございます。

重さ

同じ太さや長さでも、お箸に使われている素材の違いにより重さは異なります。

軽いお箸

手や指に負担をかけず扱いやすく、長時間使用していても疲れにくいという特徴がございます。代表的な木地として竹・ヒバ・ひのきなどがあり、お箸にもよく使用されます。軽いのでお箸の重さを感じたくない方におすすめします。

重いお箸

固く、丈夫であるという特徴があります。黒檀や紫檀、特に重量感があるのは青黒檀・蛇紋木という木地で、これらは建築材や家具や仏具、楽器などにも使用され、非常に耐久性に優れた素材です。重いお箸はしっかりと手に持った感触を楽しみたい方に向いています。

太さ

お箸にはさまざまな太さがあります。

  • 太さも好みが有りますので実際に持ち比べてもらえるとより自分に合ったお箸が見つかるかと思います。

太いお箸

手の大きい方におすすめなのはしっかりと握れる太いお箸です。(栗八角太箸)

細いお箸

自分の意志をより繊細に伝えやすいので魚の骨を取るのに向いていると言われております。(鉄釘木細角箸)

形状

お箸の代表的な形状をご説明いたします。

持ち代(持ち手部分)

  • 丸い形は角が手にあたることがないので、無理なく握ることができます。ただ、若干滑りやすいかもしれません。

  • 三角

    三角の持ち代は面が指にしっかりと添えられ安定感を持たせることができます。

  • 四角

    四角の持ち代は、面に沿って指が添えられしっかりと指の力を伝えることができます。ただ、角が指に触れやすいため、やや負担に感じられる方もいらっしゃいます。

  • 削り

    削りは当店独自のゆるやかなラインが手にしっくりなじみ、手に触れる細かな面の感触は独特の優しさがあるので、お箸を持っていることを感じさせない抜群の使いやすさがあります。お客さまの中には「削りのお箸を使ったらほかのお箸が使えない」という方もいらっしゃるほどです。

他にも多角形で五角・六角・七角・八角のお箸もございます。
このように多角形のお箸は、使いやすい角数は個人差がありますので縁起的な意味合いも含めて選ばれる方が多いように思います。また、丸いお箸とは違い、転がりにくいから好きという方もいらっしゃいます。

  • 五角
  • 六角
  • 七角
  • 八角

箸先

箸先にもさまざまな形状がございます。特に箸先は食べ物に触れ、口の中に入るのでお箸の中でも特に好みが分かれる重要な部分です。

  • 先丸

    もっとも一般的な形状で広く使われています。

  • 先角

    箸先が四角で豆腐や麺類などを食する時に面と角でしっかりとつかむことができます。

  • 削り

    当店独自のゆるやかな削りで仕上げられたお箸。滑りにくく食べ物がつかみやすいのが特徴です。

  • 乾漆

    乾漆という滑り止めが施された箸先もございます。乾漆とは「乾いた漆」と書くのですが、こちらは漆を塗った上から、漆を乾燥させ粉末にしたものをふりかけ、その上から漆を塗り研いだものです。