2009.11.23 店頭こぼれ話

しあわせを育ててる

店頭に来られるお客様の中には

結婚の決まったカップルの方も多く見られます

「ブライダル用に席札や、引出物
にお箸を」と

考えていただいていて

 

自分たちの幸せを祝ってくれる人たちへの

感謝の気持ちを込めて

実際にご自身の目で「お箸の品定め」をしたいと

思われる方が多いようです

 

商品を気に入っていただいて

実際にご利用いただいたお客様から

お喜びのメールやお電話をいただくこともしばしばで

 

「お箸やさん」をやっていてよかったなと思える

瞬間でもあります。

 

更に一度だけのご利用で終わらないケースもございます

なにもご結婚を再度されるということではありません(^_^;)

 

一年くらいの時を経て、またご利用いただく機会が訪れます

 

前置きが長くなりましたが

今日はそんなエピソードを・・・

 

生まれて間もないお子様をを連れたお客様が

静に、店内を見て「品定め」をしていらっしゃって

 

私は用途は思い出せませんでしたが

「以前ご利用いただいたお客様だな」と思っていました

 

しばらくしてからお箸を2膳レジへ持ってこられました

「このお箸を名入れでお願いします」

 

お子様を抱いていらっしゃっても

とても冷静で落ち着いた口調で

一本芯の通った女性という印象を受けました。

 

名入れの申込書にご記入をお願いし

お名前を拝見した瞬間、

・・・思い出しました

 

一年半くらい前に結婚式の引出物で

ご利用いただいたお客様だということを。。。

 

通常、お顔を拝見して

ご利用いただいた用途を思い出せない場合は

だいたい分からないままになってしまうのですが

 

そのお客様はお名前にとても特徴があったので

思い出せ、落ち着いた雰囲気ということも

以前ご利用いただいた時と同じでした

 

私がある話題を出すまでは・・・

 

「去年、結婚式の引出物でご利用いただいてますよね?」

少し不安な気持ちのままお声掛けしました、その瞬間

 

お客様の表情が変わりました

満面の笑みを浮かべながら

 

「子供が生まれまして、その内祝いとして

お箸を贈りたいと思いまして。。。」

 

お子様のお話をされているときのお客様は

それまでの冷静で落ち着いた様子とは異なり

とても優しい、母の微笑み」でした

 

個人的な見解ですが

 

子供が生まれると、男性は

「しっかりしないといけない」という圧力がかかり

少し、心に余裕の無い強さ」を身に付け

自分を鼓舞しようとしますが

 

女性は何の見返りも求めない

広くやさしいすべてを包み込むような心になって

「人間としての完成型になる」ような気がします

 

子供という名の幸せを育てているからでしょうか?

 

そんな自分の思いを象徴するような

ワンシーンでした

 

一人のお客様のいくつもの幸せに

関われるというような小売業は少ないような気がします

 

お箸やさんにいたからこそ、そんな

お客様の幸せに何度も立ち合わせていただいて

「幸せのおすそ分け」をしていただけることが

 

仕事をしていく上での「大きなやりがい」となっています(^_^)