昔から新年にその年に使うお箸を新調する習慣がある。

新年に新しいお箸にする事は

無病息災を祈願する意味や、

栗のお箸などの様に「繰り回しが良くなる」や

「長寿になる」と言われているものもあり、

お客様と楽しくお話させて頂ける時間が

多くなる時期でもある。

 

お箸屋さんになってから、

いろいろなお客様と接するにあたり、

一期一会と和敬清寂の心を大切にするようになった。

 

特に茶道に造詣が深いわけではないが

二つの言葉の意味合いが、

自分の目標とすることに近いから。

 

まず「」は、常に自分の所作を振り返り、

自分に関わる人と、自分が使う道具に対して

「大切にする気持ち」と「感謝する気持ち」を忘れずに、

ということを説いていて、

「サービス業」に従事している自分としては

常に持っていなければいけない心持ちと思っている。

 

」は「一生にただ一度の出会いを大切に」

という意味で、普段、送っている生活の中で

あまり意識しない言葉のように思えるが、

ここでいう「一期一会」とは井伊直弼の著作にあるほうで、

別に一生に一度しかない出会いのときにだけ使うのではなく、

同じ人と何度も会った時でもその日の天候や季節、

場所、しいては着ている服や、そのときの心持ちなど、

常に同じということはないので、

「一期一会」の気持ちを大切に持ちながら接しなさいという教え。

これも自分にとっては行動規範とする考えだ。

 

新規のお客様、そしてお得意様。

いつでも「一期一会」の気持ちを忘れずに、

そして常にお客様を敬い、

なおかつ自分のお店で取り扱っている商品を大事にする気持ち。

和敬清寂の気持ちを持って毎日、仕事に向かう。

そうすればおのずと、きっと仕事でもプライベートでも

共通した人間性を高められるはず。

 

それはお店にとっても、自分にとっても

そしてお客様に対しても

常に感謝の気持ちを忘れずに毎日を過ごすことが出来たら

きっと「心地よい時間」を提供できるきっかけになってくれるはず。

 

普段はあまり意識してないけれど

「商品を無理に薦めない、」ことや

「いらっしゃいませ」から始まり「ありがとうございます」で結ぶ

日本人の心の奥底に古くから流れる

和敬清寂の精神。

「おもてなしと感謝の心」

この良き日本文化を少しでも継承し、

伝えていきたい

 

*昨年末、桐生タイムス社発行のフリーペーパー

「タウンわたらせ」に掲載していただいた文です

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